poohrunningの「改訂版:明日はちゃんとします。」

いやはや…いつまで続くことやら…。

コロナ禍

緊急事態宣言が発令されて店舗やビルが臨時休業になった途端に、建設業や内装業が俄かに多忙な様相を呈しているようだ

 


大手ゼネコンが取扱う新築のビルなど一見してわかるような派手な事業計画は社会的にも叩かれるだろうから頓挫しているとしても、既設のビルや商業施設が臨時で休業して無人な(もしくは無人に近い)今のうちに、メンテナンスなどを行ったり、保留になっていた改装/改修などの事業計画を推し進めてしまおうという事なのだろう

 


建設業の職方などは元々日給月給で収入を得て収入保障などもない自営業が多い業界なので、休みなく働いて少しでも平時と変わりのない収入を得ようと考え、有難がって仕事を請けて下さる方も多いが、人によっては現場が動いているので、家族の静止もきかず仕方なく出てきているという方も多いようだ

 


政府や自治体の要請である「外出自粛」や「接触者数の8割減」などはもっての他、毎日休みなく仕事に出掛けて一日の接触者は普段よりむしろ何割も多い状態という事もあるだろう

 


建設業従事者だけでも450万人以上で、その他ディスプレイ業建材メーカー物流業などを含めると、その内のどれだけの人々がいまげんざいも此度の危機に身を晒して働き続けているだろうと考えるとゾッとしてしまう

 


日頃の体調管理などは言うまでもなく自己責任で、現場への入場時に行う検温や消毒などは、対外的なポーズだったり、ただ感染者を場内に持ち込まないための「締め出し」だったりに過ぎない感がある

 


施主や事業者や推進会社から工事中止や延期の指示が下る例など少なく、仮に感染拡大を怖れた業者からの工事延期要請などは、元請会社などがそれを受けても風上にあがるほどテレワークや在宅ワークのため連携が遅れ「なぁなぁ」に流され、その間も現場は動き続けている…という事が多様に見受けられる

 


万が一感染者が出ても、死者が出ない限り施主や事業者や推進会社から現場の中止/延期指示が速やかに下る事なども少ないようである

 


つまり「続行しろ」という事なのだ

 


今も昔も、そして平時であっても非常時であっても、身を危険に晒しているのは常に「現場」なのである

 


こういった日本の「よくない体質」というのはいつまで経っても変わっていかないものと推測するが、この先この社会格差がエスカレートしたそう遠くない未来に起こるだろう「より深刻な」問題について話すのはまたの機会にする

 


今はただただ、新型コロナの猛威を社会的地位の粛清に利用する者が現れない事を祈るばかりである